ショウキ祭

更新日:2021年06月01日

 この祭りは、阿賀野川流域の東蒲原郡内の5集落と、郡内から明治期に伝わったとされる新発田市の1集落に伝承される早春の伝統行事で、2月初めから3月半ばにかけて行われます。
 祭り当日の早朝、集落や講中の人々が総出で男性のシンボルを誇張した「ショウキ」と呼ばれる大きなワラ人形を作成し、一年間の五穀豊穣、村内・家内安全、無病息災、災厄退散、子宝を願って集落のはずれに祀られます。
 このワラ人形は各集落で大きさや形状が異なりますが、足に履かせる草履や胴を巻く菰編みなどに農閑期のワラ細工技術が凝らされており、ここに伝統技術の結晶を見ることができます。
 この祭りの起源は江戸時代後期まで遡ると言われ、伝承を重ねることで変容してはいるものの、各集落での特色を保ちながら今に伝えられています。

各集落のショウキ様

武須沢入

四方を囲まれたお堂の中で、両手を広げて立っている藁で造られた人形(ショウキ様)の写真

人形は集落の出入り口で全体を見渡せる峠にお堂を造り、そこに祀られています。昭和40年から一時期途絶えていましたが、昭和52年に再開してからは継続的に行われています。お堂に納める前に完成した人形の前で百万遍の行事を行うところに特徴があります。

平瀬

人形は以前は伊豆神社境内のお堂に祀られていましたが、平成16年から集落の中心にある農村環境公園に新たに造られた建物に祀られるようになりました。

平成30年に新潟大学の学生が製作した木製の「鍾馗様」を未来永劫の御神体としてお祀りすることで、長い歴史を持つ祭りの歴史に幕を下ろしました。(平成31年からは、御神体作りをはじめとする一切の行事を行っておりません)

建物の天井の高さまである藁で作られた人形の前に、お坊さんが座りその後ろに水色の法被を着た関係者が座っている写真
建物の天井の高さまである藁人形のショウキ様の前で、水色の法被を着用した男性達が一列になって両手を上げて踊っている写真

夏渡戸

この集落のショウキ祭の特徴は、男女一対計2体のワラ人形を作成し、集落の上下にあるお堂に男女を交代で祀るところにあります。

人間の大きさくらいの2体のわら人形を、1体ずつ背中に背負っている2名の男性の写真
木材で造られた小さなお堂の中に納められたわら人形の写真

大牧

人形は、集落の上手(JR磐越西線沿いの山中)にあるお堂に祀られています。昔は2体作成し集落の上下に祀ったと言われています。人形をお堂に納めた後、前年の人形で使った木刀に注連縄を縛り付けて大木の枝に投げて引っ掛ける「カタナカケ」が行われることが特徴です。

腰に刀を差したわら人形の写真
3名の男性が林の中に立っていて、中央の男性が長い縄を大木の枝に投げている様子の写真

熊渡

大木に縛られ腰に木刀を差した大きなわら人形の写真

人形は集落の下手にある神社の背面の大木に注連縄で縛られ、祀られています。作成から神社に納めるまで集落の人々が行い、神事は正鬼大神宮司が行っています。作成と神事がそれぞれ分かれているところに特徴があります。

ショウキ祭詳細

  • 種別:県無形文化財 風俗慣習
  • 名称・員数:ショウキ祭
  • 指定年月日:平成17年3月25日
  • 所在地:町内5集落(津川地区:大牧、鹿瀬地区:平瀬・夏渡戸、上川地区:武須沢入、三川地区:熊渡)

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